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【シネマパラダイス】大林宣彦監督の遺作! 悲惨な戦争に対する辛辣メッセージ 「海辺の映画館 キネマの玉手箱」

 20年ぶりに故郷の尾道で撮影した大林宣彦監督の遺作。

 尾道の海辺にある唯一の映画館が閉館を迎えた。最終日は「日本の戦争映画特集」のオールナイト興行。そこで映画を見ていた若者の毬男(厚木拓郎)、鳳介(細山田隆人)、茂(細田善彦)はスクリーンの世界に吸い込まれ、彼らは戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、広島の原爆投下前夜を体験していく…。常盤貴子、小林稔侍ら名優続々。大林版「ニュー・シネマ・パラダイス」。31日公開、上映時間2時間59分。

 【ホンネ】サイレント、トーキー、総天然色、ミュージカルとさまざまな映画表現での物語展開が奇抜。4月に亡くなった大林監督が熱い思いで最後に伝えるのは悲惨な戦争に対する辛辣メッセージ。自国第一主義や差別とテロが蔓延する国際情勢に対する警鐘だ。(映画評論家・山形淳二)★★★☆

 ★5つで満点

 ☆=星半分

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