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【特撮の神様 円谷英二の世界】ゴジラ 原子怪獣にしたものの…本当は「タコ」が良かった!? (1/2ページ)

 今年は特撮映画の父といわれた円谷英二の没後50年。円谷が残した映画でも特に人気の作品をピックアックして、製作秘話などをご紹介する。

 最初は、言わずと知れた「ゴジラ」シリーズ。第1作(1954年)から2016年の「シン・ゴジラ」まで29作が製作され、他にもアニメ版が3作、ハリウッド版が4作。いかにすごいかが分かろうというもの。

 本多猪四郎監督が「和製キングコングを作りたかった」と語った「ゴジラ」。一般的には人間が生み出した恐怖の怪獣とか、核の落とし子とかいわれるが、その誕生は意外なところにあった。

 32歳の時に公開されたハリウッド映画「キングコング」に衝撃を受けた。研究を続けた円谷が「インド洋に大タコ(あるいはクジラ)が現れて船を襲う」というアイデアを企画したのが53年。大戦中、空襲警報で防空壕(ごう)に避難したときに着想したという。それが東宝上層部や田中友幸プロデューサーと話し合う中で「ゴジラ」となったわけだ。

 円谷はタコを強く推したが、当時第5福竜丸事件で原爆が世間を騒がせていたため、「今の風潮にマッチする原子怪獣でいこう」という田中の案に押されてしまったのだ。これがゴジラの原型だが、この年に公開されたレイ・ハリーハウゼンが特撮を担当した「原子怪獣現わる」に影響を受けたことは明白だ。

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