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【特撮の神様 円谷英二の世界】フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 米版では設定変更、日本版にはない特撮シーンも (1/2ページ)

 当初、前年(1965年)の「フランケンシュタイン対地底怪獣」の続編として構想された。ところが本多猪四郎監督が「映画は独立していたほうがいい」と主張、シナリオが書き替えられた。

 フランケンシュタインの細胞から生まれた凶暴なガイラと、心優しいサンダが激突するシーンは壮絶だ。

 日米合作のため、両国で公開された映像はかなり相違がある。米版は上映時間が5分長いため、日本版にはない特撮シーンが入っている。そもそもフランケンシュタインではなく、UMA(未確認の怪物)の設定で、ガイアはグリーン・ガルガンチュア、サンダはブラウン・ガルガンチュアと呼ばれる。

 劇中の61式戦車は戦後初の国産戦車。通称シャーマン戦車と呼ばれたアメリカ軍のM4やウォーカー・ブルドックと呼ばれたM41A2軽戦車などが使われている。海保の巡視船は450トンのれぶん型「げんかい」。

 「東都大学原子力生物化学研究所」は川崎市の長沢浄水場の外観が借用されている。実はウルトラマンにもたびたび登場する特撮ファンにはおなじみの場所だ。

 スチュアート博士を演じたラス・タンブリンは演技に集中するためか、撮影が終わるとさっさとホテルに帰り、誘われても他の俳優たちと一切交歓しなかった。あまりの態度に水野久美は「何よ、あの人は!」とヒステリーを起こしたとも。

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