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【こだわりの極意】弾力とクルミの歯ごたえ! たまらん!止まらん! 「川通り餅」はどえらい銘菓だ

 川通り餅! ホントに偶然出会ったお菓子だが、「芸藩通志 芸備今昔話」によると、正平5(1350)年、毛利元就の祖先、毛利師親が戦の前、江の川を渡ろうとしたとき、水面に小石が浮かび上がり、あぶみに引っかかった。ところが、それを取らずにそのまま戦ったところ、大勝利に! これは神の助けに違いないと、小石を持ち帰り宮崎八幡宮に奉納したという。

 それ以来、餅を小石に見立てて食べる風習が生まれ、川通り餅と呼ばれ、お茶うけに供物になくてはならない銘菓になった。

 広島といえば、全世界にその名がとどろく精米機のサタケさんをはじめ、フェラーリのタイヤのゴムを作ってる会社などなど世界最高峰の技術者の宝庫だが、お菓子の世界でもこんなにすごいのか。この餅を見逃していたとは俺はホントのしくじり先生だな!

 まず手に取ったとき、「ちっちぇ~。なんだ、いわゆる、きなこの餅か…」と軽い気持ちで口にほうり込めば、餅の弾力と歯にあたるクルミの心地よさで口の中に無限大のうまさがひろがる!

 たまらない! これはただのお菓子じゃない! とまらない! あっという間に横一列食べてしまった。小粒だが、こりゃ、どえらい銘菓だ。

 包装されてるわけでも、餅がそのままポンと置かれてるわけでもない。ひとつひとつが丁寧につまようじにさされ、小袋にスッと入れられているのがまた伝統を感じさせ、知らず知らずのうちに背筋がのびる。まだまだ味わうべき傑作が日本にはあるな。

 広島の御菓子処「株式会社 亀屋」! ぜひ一度、検索を!

 ■高嶋政宏(たかしま・まさひろ) 1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。ドラマ『SUITS season2』(フジテレビ系)に出演中。また、映画『ぐらんぶる』が公開中。

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