記事詳細

【鉄ドル・伊藤桃 “ぐう渋”居酒屋の旅】刺し身が絶品!ガード下でポツンと残る“昭和” JR鶴見線国道駅「国道下」

 JR鶴見線の国道駅の改札を出ると、そこには昭和の世界が広がっていました。ガラン…としたガード下通りには、閉店した店たちがひっそりとたたずんでいます。風化したコンクリートに覆われた様子はまるでダンジョンのよう。昭和5(1930)年の開業時から変わらぬ駅舎の入り口には第二次世界大戦時の空襲による機銃掃射痕がいまだに残っていました。今回ご紹介する店は、このガード下で唯一明かりをともし続けている「国道下」さん。

 私が訪れたのは、開店時間の午後4時半でしたが、こぢんまりとした店内はあっという間にお客さんでいっぱいに。以前も満席でしたが、その時は大将が瓶ケースでテーブルを作ってくれ、外飲みを楽しめました。

 私のお勧めは、まずは刺し身です。マグロのネギあえを頼んだのですが、これが絶品! 柔らかくかつ上品な味わいに感動です。近くの生麦魚河岸から仕入れているので新鮮だそう。店先で大将が焼く焼き鳥も、コクのあるもつ煮も、黒板に書かれた白滝いためなどの家庭料理もどれもおいしく、リーズナブル。流れる昭和歌謡に身を委ね、思わずお酒が進みます。

 掲載についてうかがったら、わっと店内のお客さんまでも喜んでくれる温かさもまたお店の魅力の一つ。“昭和”に会いたくなったなら、「国道下」に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 「国道下」は横浜市鶴見区生麦5の12の14(045・503・1078)。午後4時半~午後8時(日曜休み)。

 ■伊藤桃(いとう・もも) 鉄道アイドル、タレント。3月11日生まれ、青森県出身。青山学院大学文学部卒業。JR全線完乗した乗り鉄。渋い居酒屋めぐりも趣味。FM狛江『伊藤桃の小田急全駅ものがたり』(毎月第3、5日曜)に出演。ヴィレッジヴァンガードサイトでコラム連載中。著書に『小田急全駅ものがたり』『桃のふわり鉄道旅』。頑張る居酒屋をインスタグラム( https://www.instagram.com/itomomo_izakaya/ )でも応援中だ。スペースクラフト・エージェンシー所属

関連ニュース