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【ぴいぷる】山本恭司 感情揺さぶる大自然、母の死、そしてコロナ… 心で感じる音を込めて ニューアルバム「2020」発売中 (2/3ページ)

 「宇宙を想像したり、イマジネーションのなかでの曲づくりが多かったんですが、今回は自分に起きたことがテーマ。同じような気持ちの人もいるはずだし、今年起こったことは世界中の誰もが忘れず、歴史にずっと残る。だから、タイトルは『2020』。心で感じてもらえればうれしい」

 常に支えてくれていた愛する母、春江さんが97年の生涯を閉じたのは2月8日のことだ。

 「『PRAYERS』を母に捧げました。1月に具合が悪くなってきたときにつくり始めて、お見舞いで松江に日帰りした2月5日の夜、自宅でギターを入れました。母と会話しているのか、僕が自分の思いを語っているのか、ギターが僕を慰めてくれているのか、言葉を使わない言葉がそこにはありました」

 コロナは当初、多くの人が“大丈夫”と思っていた。しかし一気に威力を増し、年間100本以上をこなす“ライブ”ミュージシャンにも自粛の波が押し寄せてきた。

 「4月から6月の間はほとんど自宅から出ていません。“決して明けない夜はないから”という思いを伝えるために、3月にデモテープを作り、それが『HYMN OF MUSIC LOVERS』になりました。会場でみんなが大合唱できるような曲です」

 そして、これからは“ライブ”という翼を取り戻しにいく。

 自粛期間中は「アルバムに集中できた」ことはあるものの、リアルな音はファンに伝えられなかった。無観客の生配信を行うアーティストもいたが、「生配信はクォリティ的に問題が多いと思うし、納得がいくものはできにくいでしょう」と、ひたすらライブ復活にかけてきた。願いがかなったのは7月4日。群馬県館林での「弾き語り・弾きまくりギター三昧」には気持ちのいい感動しかなかった。

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