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【シネマパラダイス】イ・ヨンエ、14年ぶりの映画復帰作 「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」

 「宮廷女官チャングムの誓い」で人気を博したイ・ヨンエの「親切なクムジャさん」以来14年ぶりの映画復帰作。児童行方不明事件、児童労働問題など社会の闇を背景に、息子を捜し続ける母の闘いを描いたサスペンス・スリラー。監督は本作がデビューとなるキム・スンウ。18日公開。1時間48分。

 看護師のジョンヨンは夫と支え合いながら、6年前に失踪した息子ユンスを捜し続けている。しかし夫まで捜索中の事故で死亡。失意に沈む彼女に、「ユンスに似た子をある漁村でみた」と情報が寄せられる。

 【ホンネ】小さな漁村のワケあり家族がホラーばりに怖過ぎる。そんな韓国映画的なギトギト感と、たびたび差し込まれる母の妄想のファンタジー的な味付けや観客に委ねるラストは、ヨーロッパ映画のテイストに近い。それが独特な作品の味に。社会派、かつエンタメとしても見応え十分。 ★★★★(映画評論家・折田千鶴子)

★5つで満点