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【織田哲郎 あれからこれから】2人の声が生む化学作用がKinKi Kidsの魅力 (1/2ページ)

 2013年にKinKi Kidsのシングル曲として『まだ涙にならない悲しみが』を提供しました。彼らとは01年の『ボクの背中には羽根がある』からの付き合いで、04年には『Anniversary』も提供しています。アルバムの曲も結構書いています。

 私にとって、彼らはシンガーとしてとても魅力的なのです。2人の声が重なると、何ともいえない魅力が生まれます。気品のある哀愁といった感じでしょうか。それは理屈ではなく、2人の声が合わさって生じる化学的な作用のようなものです。

 実は曲や詞にしても、理屈ではいけてるはずなのに、なんだか魅力的でないという場合があれば、その逆に何でこんなしょうもない作品が人をひきつけるんだろう? という場合もあります。これらはやはり化学的な作用としかいえない面があるのです。

 そういう意味では、いまや将棋や囲碁といった分野ではAIのほうが強い、あるいは将来的に強くなると予測できる状態ですが、音楽の魅力の本質はまだまだきちんと解明されていないのです。

 AIは、ある程度は“曲のようなもの”を作ることができても、本当に魅力的な作品は、当分作ることはできないんじゃないかと思います。

 というわけで、誰かに曲を書こうとしたとき、ポン! と良い曲が楽に生まれるケースもあれば、逆になぜかうまい具合に良い曲に仕上がらないケースもあります。

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