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伊勢谷逮捕で「大麻は特別」と主張強める一部ネット民の誤謬 (1/4ページ)

 1948年に制定された日本の大麻取締法は、無免許の大麻取り扱いを禁止する法律であり、使用については罰則がない。これは幻覚作用を引き起こす物質が、麻製品産業に関わる人や、七味唐辛子などに使用される成熟した種子からも検出されるため、幻覚が目的の薬物乱用者と混同しないためのものだ。中毒者についてはちゃんと対処する法律があるのだが、そこには目を向けず、有名人が大麻で逮捕されると「意味がない法律でまた逮捕者が出た」「早く大麻を合法化すべき」といった声がSNSをかけめぐる。それと同時に、大麻は他の薬物とは違うといった、奇妙な選民意識も見せつける。伊勢谷友介の逮捕でまたしても強くなった、彼らの「大麻は特別」とはいったい何なのか、ライターの森鷹久氏がレポートする。

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 俳優・伊勢谷友介が大麻所持で逮捕された。一般人からこの事件をみると、NHKの大河ドラマや民放の人気ドラマに出ていた現役俳優が薬物を使用していた、というように映り、国民の間に「衝撃が広まった」とも言えるのかもしれない。他方、伊勢谷のファン……もとい、伊勢谷の言動や理念に共感するという人たちの間では、伊勢谷に対する信頼が深まり、伊勢谷の言っていたことが「真実では」というような声すら上がる。一体どういうことか。

 「ションベン(尿検査)でシャブ(覚せい剤)とかコーク(コカイン)が出てきたらガックリきてたと思う。でもやっぱり、クサ(大麻)だけだったでしょう? 伊勢谷さんの動画見ました? ナチュラル(自然)に囲まれて、青空の広がるベランダでチル(大麻の吸引)。傍らには可愛い彼女……マジな幸せの形。金じゃないです、伊勢谷さんは」

NEWSポストセブン

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