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【みうらじゅん いやら収集】“捨てられない”写真の数々…酔っ払い、元カノ、愛人 昔通った成人映画館! (1/2ページ)

 モノが捨てられないわけじゃない。モノを捨てる時間が惜しいのだ。

 少量のうちならまだしも、モノのために倉庫まで借りるようになった今では、いちいち“これはいる”“いらない”の選別も億劫である。僕はパソコンも使えぬまま、しれっとこの世を去ることを望んでいるので、紙モノのデータ化ってやつも、いろいろ難癖つけて逃げてきた。流石にケータイは持っているので、最近はそれで写真を撮るようになったが、問題は膨大な枚数となる過去にDPEで焼いて貰ったものだ。

 その多くは差し込みのアルバムに収納したが、それだけでも本棚がいっぱいになってる。長年に渡り、どこに行くにもカメラを持参していたせいだ。特にアルバムの背に「他人」と、マジック書きしたやつ。大概は飲み屋で酔っ払ってる友人、知人の写真。今度、会う機会があればその本人に渡そうと思っていたが、誰しもそんな写真は欲しくないと言う。中には当時つき合ってた彼女や愛人が写り込んでいるものもあり、増々いらないものとなる。自分が写っていないのだから見返すこともなく、ずっと僕の部屋の本棚に置き去り。1度、そんな写真をズラッと並べた展覧会を企画したことがあったが、聞いたものは「訴えるぞ」とまで言った。