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【こだわりの極意】今沢カゲロウの歴史的名盤にシビれた! (1/2ページ)

 出だしから圧倒された! これが、今沢カゲロウが命をかけて録ってきたという21枚目のアルバム『takteq reta(タクテクレタ)』か!

 1994年に起きた「ルワンダ虐殺」以降の不安定な情勢もあり、普通の学校に行けなかった子供たちの魂の打楽器演奏に加え、エボラ出血熱で大騒ぎだったコンゴ民主共和国で早朝に録音したという湖の漁師たちの魂の漁師歌。どちらも世界初の音源だ。それに合わせ、これまた、魂のフレーズやソロを重ねる今沢カゲロウがいる。

 昨秋から丸1年をかけて制作されたこの歴史的名盤。その振動が全身にひろがり、不思議な興奮を覚える。人間が太古より持っていたリズム。知らないうちにカラダが揺れる。

 初めての出会いは、博多の老舗ジャズクラブ。そこは土地柄、メシを食う音や、飲んで仲間とその瞬間を謳歌(おうか)する音に満ちあふれていた。

 その中でたった1人、雑音に耳もくれず、淡々と超絶技巧のベースプレイを繰り広げる今沢に、僕はのどがカラカラになった。そして、その日から追いかけ続けた。

 東京・西荻窪のライブハウスでは、お客さんは僕をいれて3人だった。仕事とぶつからないかぎり、観客が少人数のライブを必ず追いかけた。

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