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【ぴいぷる】イリュージョニストHARA、国境越える“魔術” 一芸入試はマジックで合格!高3で世界大会優勝 (2/3ページ)

 「シャボン玉がガラス玉に変わるのを見て『魔法だ!』と衝撃を受けました」。子供から大人までが目を輝かせ、笑顔になる光景を目の当たりにし、その世界に魅了された。

 「十津川村にマジシャンはいないので、すべて独学です」と苦笑する。本やビデオなどで技術を覚え、「小4年の頃から地元の祭りやイベントに呼ばれ、披露していました」と振り返る。

 三重県立木本高校へ進学。スポーツ推薦の一芸入試を“マジック”で受験した。

 「面接で受験生は学生服。僕だけ真っ赤なステージ衣装でした」。コインが消える独自の技に、面接官の3人の先生は声を上げて驚いた。

 「本来、面接官は感情を出してはいけないのに…と、後で先生が教えてくれました」

 マジックでの合格者は同校入試史上、ただ一人だ。

 人生の転機が訪れたのは高3のとき。ラスベガスで開催されたマジシャンの登竜門の世界大会に出場、世界から集まった猛者の中で決勝進出を決めた。だが、決勝日と高校の卒業式が重なった。

 悩んでいると母からこう言われた。「優勝したら、それがあなたの卒業式だ」と。高校の先生も「行ってこい」と応援してくれた。結果は優勝。日本人初の快挙だった。

 優勝の喜びはひとしおだったが、それは一瞬で、「これからが大変だ」と授賞式直後から痛感する。「メキシコやドイツなど世界各国の興行主たちが、まだ高校生の僕をステージの下で待っているんですよ」

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