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【テリー伊藤 狸の皮算用】トランプ氏がコロナ感染 米国人好みの「大逆転ストーリー」へ目が離せない次なる“演出” (1/2ページ)

 米国のドナルド・トランプ大統領とメラニア夫人の新型コロナ感染のニュースを耳にしたとき、私は真っ先にハリウッド映画を思い浮かべた。

 米国人好みのハリウッド映画のパターンは、敵にボコボコにされた主人公が危機一髪の状況から脱出して大逆転するストーリー。ロッキーやランボーのように「オレはコロナとの壮絶な闘いに勝って、地獄から生還した」と声高にアピールし、大統領選の劣勢を巻き返すのだろうと思っていた。

 新型コロナ感染から帰還した英国のボリス・ジョンソン首相やブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は支持率が上がった。ブラジルの大統領なんて、米国に次ぐ死亡者を出していても、「コロナはちょっとした風邪」と発言したり、マスク着用を拒否していたのに、不思議な現象だった。

 トランプさんもホワイトハウスに戻って「新型コロナを恐れるな」「素晴らしい薬と治験が得られている」とビデオメッセージを出して、「強い男」を演出している。ただ、ホワイトハウスの階段を上ってバルコニーへ移動する際、肩で息をしていた。ビデオメッセージも何か弱々しい。「強い指導者」より、政権メンバーの感染を広げた「非常識な指導者」として映っている。

 新型コロナで入院後に実施された世論調査でも、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がフロリダ州、アイオワ州などの激戦州でもリードを広げていることが判明した。

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