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その独特の存在を…秋吉久美子の足跡 17日からシネマヴェーラ渋谷で特集上映 (1/2ページ)

 シネマヴェーラ渋谷(東京都渋谷区)では17日から、『ありのままの久美子』と題して、女優、秋吉久美子(66)の特集上映を開催する。30日まで。

 9月に映画評論家で映画監督の樋口尚文との共著『秋吉久美子 調書』(筑摩書房)が発売されたが、その刊行記念だ。これまで女優、秋吉の足跡をたどった本はなく、ファンとすればうれしいかぎりだろう。

 1972年にデビューし、74年の藤田敏八監督『赤ちょうちん』『妹』『バージンブルース』の主演3部作で一躍スターダムの座へ。それ以後も大作や文芸作品に多数出演し、独特の存在感を放っている。

 今回の特集では第1週が前出の3部作ほか、『異人たちとの夏』(88年、大林宣彦監督)、そして異色のテレビドラマ『可愛い悪魔』(82年、日本テレビ系、大林宣彦監督)など7本。

 2週目は『十六歳の戦争』(73年、松本俊夫監督)、『あにいもうと』(76年、今井正監督)、『インターミッション』(2012年、樋口尚文監督)など7本。

 未見の方のため、3部作を簡単に紹介しよう。

 『赤ちょうちん』はご存じ、かぐや姫のヒット曲をモチーフにした青春グラフィティー。東京の片隅でつつましくも必死に暮らす若い男女が現実の厳しさに悩む。高岡健二の何ともいえない哀愁感が胸を突き、秋吉の小悪魔的でコケティッシュな存在感が秀逸。

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