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【織田哲郎 あれからこれから】中学生の依頼で作った須崎市PR曲 「なるべく楽しい時間を」統合高校の校歌も希望の祈りを込め (2/2ページ)

 私が高知に住んでいた頃に比べると、どうやら須崎市の人口は3分の2くらいになっているようです。それは須崎市だけの話ではありません。というより、高知県に限らず、地方では人口が減る一方の市町村がほとんどのようです。

 そして都会は都会で、家賃が高く、結婚しても子供を育てるのは大変だという声をよく聞きます。とはいえ、昭和の時代なんて、本当に狭い家で子供が何人もいるような家はたくさんありました。ただ当時は、なんとなく世の中も自分たちの暮らしもどんどんよくなっていくだろうという希望があったんだと思います。

 今、未来に対して無邪気な希望を持つことはとても難しくなっている気がします。人口が増えることが必ずしも善だとは思いません。人々が皆、結婚して子供をつくるべきだとも思いません。

 ただ、漠然とした希望の持てない空気というものが、これから世の中に出ていく子供たちにとって、とても残念な気がしています。

 私は新しく開校した須崎総合高校の校歌を、なるべく楽しい高校時代を過ごし、その後の人生を送る社会が少しでも希望にあふれたものになっていってほしい、という祈りを込めて作りました。

 ちなみに須崎は魚が最高においしいし、鍋焼きラーメンもちょっと変わっていておいしいですよ。皆さん、なにかの機会にぜひお立ち寄りください。 =金曜日掲載

 ■織田哲郎(おだ・てつろう) シンガー・ソングライター、作曲家、プロデューサー。1958年3月11日生まれ。東京都出身。79年のデビュー当初からCMやアーティストの音楽制作に携わる。現在「オダテツ3分トーキング」をYouTubeで配信中(毎週土曜日更新)。

 『織田哲郎 LIVE TOUR 2020~一寸先はYummy!』は、10月24日(土)=名古屋「ReNY limited」▽25日(日)=大阪「BIG CAT」▽11月6日(金)=東京「EX THEATER ROPPONGI」で開催。各プレイガイドでチケット発売中(東京公演はぴあのみ)。

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