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【ぴいぷる】タブレット純、ムード歌謡に恋して その素晴らしさをマニアだけの宝物にしたくない (1/3ページ)

 「いつか声優さんとかナレーションのお仕事が来たらうれしいな、と秘かに思っているんです」。そう話す声はどこまでもか細く、そしてはかない…。

 ◆日本でただ一人

 しかし、ひとたびマイクを持てば、ズシンと腹に響くバリトンで、ムード歌謡を朗々と歌い上げる。そんなギャップが強烈な印象を与えるタブレット純。かつて「和田弘とマヒナスターズ」に在籍していた正真正銘のムードコーラス歌手にして、日本でただ一人の「ムード歌謡漫談家」だ。

 昭和歌謡を愛するオールドファンの熱い支持を得る一方、高田文夫や徳光和夫ら業界内にも多くのファンを持つ。

 そんな“タブ純”が、興味深い新刊を上梓した。『タブレット純のムードコーラス聖地純礼』(山中企画刊)。音楽の一ジャンルであるムードコーラスを文化として捉え、その歴史と概要を1冊の本にまとめ上げた。

 ムードコーラス華やかなりし頃のナイトクラブやキャバレーの遺構を訪ねては残り香を嗅ぎ、往時を知る人物からは、当人も忘れかけている記憶を誘導尋問で無理やり引っ張り出すという力技。

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