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北村有起哉、やさぐれた存在感 朝ドラ「エール」の後半MVP

 27日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『エール』。25日には後半の展開を支えたあの男が旅立った。北村有起哉(46)演じる池田二郎だ。北村はドラマ後半のMVPといってもいい存在感をみせた。

 25日の放送では、『道頓堀』の台本を書き終えた池田は膝から崩れ落ち、この世を去った。そして、池田を失った古山裕一(窪田正孝)はその後、一線から退いていくという展開となった。

 池田のモデルは言わずと知れた劇作家、菊田一夫。戦後、古関裕而と組んで『鐘の鳴る丘』『君の名は』などでヒットを飛ばす。ドラマでも、戦時歌謡を書いたことへの自責の念にかられる裕一を再び音楽の世界へと引き戻す重要な役回りだ。

 「闇市のシーンが似合う存在感でした。うさん臭い口ひげに、愚痴りながらラーメンをすする姿は北村さんにしかできないやさぐれ感。それでもって、野心家であり、情熱家でもある。内に秘めた熱さが裕一を音楽の世界へと引き戻すことになります。北村さんにとってはまり役でしたね」と演劇関係者。

 北村が、その強烈なやさぐれ感で強い印象を残したのが、2018年の『アンナチュラル』(TBS系)だ。

 「ネタを取るためには手段を選ばないフリーの記者役でしたが、これまたうってつけの役。このドラマでも窪田さんと共演しているだけに、『エール』での息はぴったりでした。父親は文学座の看板俳優だった北村和夫。シュッとした父親とはまた違うタイプで、いぶし銀のバイプレーヤーとして引っ張りだこです」と先の演劇関係者は続ける。

 その名前をみると、チャンネルを合わせたくなる俳優だ。

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