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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】マッチ不倫にも忖度なし! 松本人志の発言にほれぼれ “沈黙”のメディアをズバリ指摘「大手事務所はスルーというのが各局に染み付いている」 (2/2ページ)

 しかし、「マッチさんなら不倫してもいい」という擁護派コメンテーターもいて、ほかの芸能人と比べてジャニーズには甘いという印象は拭えない。『スッキリ』(日本テレビ系)のMC、加藤浩次(51)は「週刊誌の報道だけをうのみにして放送してしまうと、報道として責任がないことになる」と忖度を否定。中には、芸能人の不倫は扱うなという極端な人もいたほどだ。

 だが問題はそこではなく、小さくて弱い事務所には容赦せずたたきまくるのに、強くて厄介な事務所にはこびへつらうメディアのあり方だと思う。本来大衆の代弁者であるはずのメディアが利益を優先するあまり、その気持ちに寄り添えなくなった結果、“マスゴミ”という不名誉な言葉で揶揄(やゆ)されるように。メディアで仕事する私も常に自問自答しているが、恥ずかしくみっともないことだらけで、反省しきりだ。

 その点、今回、松本は大衆がモヤモヤしていたことにきちんと言及した。芸能界は超ムラ社会だ。本人はそんなつもりはないと否定するだろうが、その勇気たるや、誰にもまねできないと思うのである。 

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋『週刊文春』編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』(文藝春秋)を出版。

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