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【みうらじゅん いやら収集】“巨乳”の歴史をたどる 日本では古来より“巨根”文化も (1/2ページ)

 『デフォルメ』という言葉は、美術大学に通っていた頃、知った。

 「ここ、ちょっとデフォルメした方がいいんじゃないか?」

 「これ、デフォルメし過ぎだろ」

 などと、芸術家気取りでクラスメイトとよく話したが、その矛先は決して芸術に対してだけではなかった。いや、むしろそれは女体を語る上で使ってたことの方が多かった。

 まだ、この世に『巨乳』という単語が生まれていなかった時代にあって、それを表現するには『デフォルメ』が相応しかったからである。

 伝説では、深夜番組『11PM』の司会をしていた大橋巨泉が、アシスタントだった女優で歌手の朝丘雪路の大きな胸を称し「ボイン」と、宣ったことから一大ボインブームが始まったのである。

 それを受けてか、同時多発ボインなのか、月亭可朝の歌『嘆きのボイン』が大ヒット。

 ボインはお父ちゃんのためにあるものではなく、赤ちゃんのためにあると、真理を突き付けられた記憶は今も僕の頭に残っている。

 その後、それに替わる単語が無かったわけではないが、昭和のエロ親父がネーミングしたものはどれも品がなく、ブームにならなかった。

 そんなボインと巨乳の間、真空地帯に『デフォルメ』は、フランス語の“変形、または膨張”の意であり、オシャレ感が漂う。

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