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【宝田もなみ バイブスあがってる?】建設的かつ健康的な「引きこもり」へ 自分を救ってくれる「本」の存在

 洗濯物を干そうとカーテンを開けると窓ガラスが結露で湿っていて、いよいよ冬なんだなあと実感する。できれば人肌の温もりで目覚めたいけれど、そんなことは叶わず、枕元にエアコンのリモコンを置き忘れないように用心しながら床に就く毎日だ。寒さが苦手な私は、冬になると一層引きこもりがちになる。今年はコロナもあるので、素晴らしき“こもり生活”にさらに拍車がかかる予感がしている。

 さて、このこもり生活、一体どうやって過ごして行こうか。緊急事態宣言下での自粛生活を経て、自分は家にいるのがそんなにつらくならない人間だということがわかったけれど、たくさんある時間をうまく使うのはかなり下手くそなのだ。怠惰な人間にとって冬は油断すると丸一日布団にくるまっていたら終わってしまう危険な季節だ。だからできるだけ自分を奮い立たせて建設的かつ健康的な引きこもりにならないといけない。家で行う仕事もあるので仕事をするのが第一だけれど、そろそろ積もりに積もった積読を少しずつ減らしていかなきゃなあと思っている。私は本をすぐ買ってしまうわりに読むのも遅いし読み始めるまで時間がかかるので、気づけば読みたい本が何十冊も積み上がっている。一年かかっても読みきれそうにない程あるから、こもり生活で読書に困ることはなさそうだ。

 本を読める生活は幸せだ。私は国語の成績が特別良かったこともないけれど、子供の時から本が好きだった。読むのはもちろん、モノとして本が好きで、図書館や本屋さんに行くとなぜかテンションが上がってしまう。全ての本を読むのは不可能だと思うと悲しくなるけど、一冊一冊に世界が広がっているのを想うと希望が持てる。大人になって、友達との遊びやテレビや音楽、お酒など他の楽しみも増えていくと本を読むのは後手に回りがちだけれど、最終的に自分を救ってくれるのはやっぱり本なんじゃないかなあと思う。落ち込んだ時やイライラした時の気持ちの慰め方は人それぞれあるだろうけど、私の場合は過去に読んだ本の台詞やフレーズを思い出すことであらゆる気持ちをやり過ごしている。

 例えば、誰かが亡くなってつらい時は村上春樹の『ノルウェイの森』の哀しみについて書かれた一節を思い出せばいい。どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできない。世の中の政治に納得いかない時は坂口安吾の『堕落論』を思い出せばいい。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。そして仕事や男関係でムカついた時は風俗嬢だった菜摘ひかるの「嫌いな客はバカな客」という言葉を頭の中で反芻すれば、怒りもなんとか抑えられるというものだ

■宝田もなみ 1992年10月9日生まれ、東京都出身。AV女優。美術大学卒。中高教員免許、世界遺産検定3級保持。YouTube「オカルトもなぱいチャンネル」にて別名義、桃永ぱいんとしても活躍中。ビーダッシュプロモーション所属。

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