記事詳細

【ぴいぷる】THE COLLECTORS加藤ひさし コロナで世界一変、ロック・オペラを制作「こんな時代だから前に進む」 (1/3ページ)

 「昨年の今ごろですが、まだコロナなんてこれぽっちもなくて、アルバムも加藤ひさし還暦記念にしようとだけ決まっていたんです。それが年が明けたらコロナ、コロナ、コロナ。世の中も一変して、自分の還暦なんてどうでもよくなって。2020年を歌おうと方向転換したんです」

 そうして生まれたアルバムが『別世界旅行~A Trip in Any Other World~』(日本コロムビア)だ。歌詞は2020年という今をさまざまな視点で切り取っている。

 「僕らは曲が先で、歌詞を後でつけるんです。しかし、もともと書こうと思っていた歌詞はすべて変えました。それでもテーマがあると書けるものなんです。この1年、書くべきことなんて次々と出てきたじゃないですか。コロナのせいでライブは全然できなかったけど、逆に詞を書くことには苦労しなかった」

 香港の民主化運動を歌う『香港の雨傘』、新しい生活様式が広がっている今を描く『チェンジ』、そして今夏、長い歴史に幕を閉じた「としまえん」をテーマにした『夢見る回転木馬』など多彩な10曲を収めた。

 「こういう状況じゃないと生まれなかった曲ばかりだね。でも、こんな時代だからこそ、深刻な歌やぼやく歌ばかりじゃつまらないでしょう。ビートルズの『ホワイト・アルバム』(アルバム『ザ・ビートルズ』の愛称)って『オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ』がないとただただマニアックなアルバム。ロックファンには賛否ある曲だけど、あの曲があるから成り立っている。としまえんの歌も『伊東に行くならハトヤ』みたいな感じで、そういう意味があるのかなと」

関連ニュース