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【奈良崎コロスケ 音楽とおじさん】第38回 初ライブは大成功も…「女はニコニコしてりゃいいんだよ」

 ユキがベースを破壊したことを太田君が「ポール・シムノン」と評していますが、これはクラッシュのサードアルバム「ロンドン・コーリング」(1979年)のジャケットのこと。ポール・シムノンがベースを叩き壊す瞬間を捉えた鮮烈な写真はあまりにも有名ですが、実はこれピンボケ。なので、撮影したカメラマンは使用することに難色を示したそうですが、結果的にはパンクを象徴する伝説的なジャケットとなりました。

 70年代後半に勃発したロンドンパンクムーブメントにおける2大横綱とえばセックス・ピストルズとクラッシュですが、クラッシュは80年代に入っても活動を続けており、当時、中高生だったヨシオたちにとってはピストルズよりも身近な存在。1982年には中野サンプラザで来日公演も行っています。

 とはいえ80年代半ばにはすでに解散状態。主要メンバーが抜けた後にリリースされた最後のアルバム「カット・ザ・クラップ」(1985年)は当時の高校生に見向きもされませんでした。いや、ホントにビックリするくらい話題にならなかったなぁ。(奈良崎コロスケ)