記事詳細

マヂカルラブリーVで「M-1」が抱えた大きなジレンマ コント・キャラ立ちコンビに追い風、正統派しゃべくり漫才は衰退危機!? (1/2ページ)

 「M-1グランプリ2020」で、結成13年目のマヂカルラブリーが第16代王者に輝いたことで、M-1は大きなジレンマを抱えることになった。正統派のしゃべくり漫才を支持するのか、新しい変幻自在の漫才を支持するのか。今後のM-1は混沌とした時代を迎えることになる。

 決勝ラウンドでは、審査員の票はマヂカルラブリー3票、おいでやすこが2票、見取り図2票と割れた。それだけ、この決勝が激戦だったということだが、一方で絶対的な王者という存在がなかったともいえる。

 「2019年の王者となったミルクボーイは7票中6票を獲得し、圧勝でした。審査員が7人になって以降では、マヂカルラブリーの3票というのは史上最少となります」と演芸関係者。

 今回の決勝は異質な3組が残ることになった。しゃべくり漫才の見取り図、コント的要素の強いマヂカルラブリー、そしてピン芸人のユニットのおいでやすこが。審査員の票の割れはこの影響を色濃く受けているといえる。

 演芸評論家の高山和久氏はこう話す。

 「ユニットである、おいでやすこがが優勝すると、漫才師の立場がなくなるという思いが審査員に少しはあったのでは。おいでやすこがに投じたのは松本人志と上沼恵美子。しゃべくり漫才のオール巨人とナイツの塙宣之が見取り図に、コントもやるサンドウィッチマンの富澤たけしと中川家の礼二がマヂカルラブリーに割れた」

関連ニュース