記事詳細

【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】「トワイライト」オリコン初登場2位のショック すさんだムード一変させた“号令”、反省から“賞獲り”に社内一丸 (1/3ページ)

 スタッフを一新して挑んだ中森明菜のシングル『トワイライト-夕暮れ便り-』だったが、オリコン・チャートは初登場2位。しかもその後も順位は上がらず、デビュー2年目に勢いをつけるはずのシングルは最高位2位という悔しい結果に終わった。

 1位を逃した衝撃は大きかったという。ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)で明菜のプロモートを担当していた田中良明(現在は「沢里裕二」として作家活動)は当時を振り返る。

 「明菜自身もショックだったと思いますよ。とにかく1位を取って当たり前というムードが周囲にはありましたからね。それは明菜自身が一番感じ取っていましたから。もちろん、明菜の担当プロモーターになった私の立場から言っても、理由はどうであれ、チャート対策は宣伝担当の重要な任務でした。単に数字的に悪かっただけで作品としては素晴らしかったことは確かで、それは誰もが認めるところでしたが、あえて言うならややインパクトに欠けていたかもしれません。『少女A』や『1/2の神話』といった売野雅勇のいわゆる“ツッパリ路線”が、明菜の独自な世界として強くイメージづけられてしまったのです。もちろん『スローモーション』『セカンド・ラブ』、そして『トワイライト』という“バラード3部作”と交互に打ち出していくことで、明菜のボーカル力を強く示せたのは間違いありませんが、ユーザーの抱く“明菜像”と『トワイライト』の間には大きな隔たりがあったことは否めませんでした」

関連ニュース