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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】演劇もスポーツも音楽も満席の雰囲気が「調味料」 コロナで感じた社会の脆弱さ (1/3ページ)

 改めて言うまでもなく、2020年という年は、私たちの中で意味深いものとして後々思い出されるだろう。

 約1年前、20年1月14日、WHOが新型コロナウイルスを認定。その2日後の16日、国内で初の感染者を確認。そこからは転がり落ちるような勢いだった。

 私は小劇場系の劇団にも関わっているが、その規模のエンタメなどひとたまりもない。200人規模程度の小劇場での演劇公演は、満員状態でやっと利益が少し出る程度なので、客席を半分に減らした状態での公演はやればやるほどに赤字になる。

 多くの演劇人は、コロナ禍が収まるまでの我慢だと、赤字覚悟の公演を敢行したが、その体力がすぐに尽きることは想像にたやすい。

 こんなご時世なんだから演劇など消滅しても誰も困らない、アニメや映画を見られれば十分だと、酷な言葉を言われることもある。

 だが、アニメも映画もすべての技術的なベースは演劇であり、それが衰退してしまうということはアニメも映画も劣化していくはずだ。

 だからといって、感染予防を怠った演劇公演を開いていいわけがなく、小劇場系の劇団はシステム自体が袋小路にある。

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