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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】コロナ禍の影響受けるも密度濃い脚本の朝ドラ「おちょやん」 醍醐味の子役から大人への移行も“ツカミ”に利用 (1/2ページ)

 いつもとはずいぶん趣の違う正月。2021年「TV視てますか?」は、そんな重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれている、が言い過ぎならば、ある程度は和らげてくれているNHK朝ドラ『おちょやん』から始めよう。

 下半期の朝ドラ(大阪局制作)は、例年なら年末年始に一息つき、折り返して後半に向かう。そんな頃合いのはずが、本作はコロナ禍の影響で昨年11月30日にスタートし、まだ4週しか放送されていない。

 でも、侮るなかれ、2013年にはTBS『半沢直樹』を手がけた八津弘幸のオリジナル脚本は各回15分とは思えぬ驚くべき密度の濃さを見せている(「密」も「濃」も他意はなし)。

 第1週は朝ドラ恒例、大阪・南河内でだらしない父親(トータス松本)にあきれて暮らす“天才子役”の赤貧時代。第2週はその子役が9歳で大阪・道頓堀の芝居茶屋に奉公に出され、第3週で一気に8年後に飛ぶ。

 この「“子役編”から大人のヒロイン(杉咲花)への移行」こそが朝ドラの醍醐味(だいごみ)のひとつだが、うれしいことに八津脚本(コメディー度も高い!)は、それをしっかりと“ツカミ”に利用。スベッたら目も当てられないが、十分に朝ドラファンサービスとなっていた。その回を境に(『半沢直樹』のように)数字も跳ね上がるかと期待したが、そうはならなかったのは、師走、寒さ、そして何よりも全国的な感染拡大が心理的にマイナスに働いたか。

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