記事詳細

【酒井政利 時代のサカイ目】心揺さぶる昭和の音使いで勇気と癒やし 絵画的な歌詞の「浪漫革命」、和太鼓と電子音の融合「暁音」 (1/2ページ)

 日常が奪われるという過去に例を見ないコロナ禍が起きた2020年。当たり前だった暮らしが一転し、行く先々で目に見えない敵に行動を阻まれ、身動きが取れない1年だった。

 そんな年の暮れに巻き起こった嵐旋風も、初日の出とともに収まり、一夜明けた21年。今、世界中の人が不自由を余儀なくされている。特に日々の暮らしに直結した不自由には悲鳴が上がる。生活者目線の日常的なことだけでなく、娯楽にもかせを余儀なくされた。

 長く準備してきたコンサートも春先には中止となり、悲嘆に暮れるアーティストが多かった。ただ、彼らはすぐに気持ちを切り替え、無観客ライブを配信する方法でファンとつながりを持った。

 ネット社会の歴史はまだ浅い。当初、動画サイトやアプリの普及がCDセールスを妨げるとアーティスト側が敵対視したこともあった。それが今や共存できる時代。

 誰もが気軽に手軽に「会いに行ける」アイドルたちがヒートアップした時代が下火になり、呼応するように、密を避けるために会いに行けない時代が到来。時代の符号の合致が面白い。

 コロナ禍で気付かされた価値観の変化は、アーティストにとっても新しいビジネスチャンスを見いだす活路になりそうだ。

関連ニュース