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【奈良崎コロスケ 音楽とおじさん】第39回 「ロックバンドに女なんて入れられるかよ」

 1980年代前半の日本のメジャーシーンにおいて、女性メンバーだけで構成されたロックバンドはZELDAくらいしかおらず、女性がロックをやる土壌はまだまだ未開拓でした。アマチュアで女の子がロックバンドに加入するとなると、バンドの華としてのボーカルか、お味噌としてのキーボードが通例。ギタリスト、ベーシスト、ドラマーとして頭角を現す女性ロッカーは希少でした。

 今回のエピソードの舞台は、ユキが高2だった1985年。この年にデビューしたSHOW-YAの寺田恵子は、「女性は結婚したら辞めちゃうとか子どもが出来たら仕事が出来ないとかを懸念して、なかなかデビューさせてもらえなかった」と回顧しています(『私たちが熱狂した 80年代ジャパニーズロック』のインタビューより抜粋)。こうしたゴリゴリの男性社会だった日本のロック村もSHOW-YAとプリンセスプリンセスの商業的な成功以降はガラリ一変。90年代以降は女性だけでバンドを組むことが当たり前になっていくのです。(奈良崎コロスケ)