記事詳細

“もうひとりのバンドメンバー”レコードジャケット職人の「魅力」に迫る 映画「エポックのアトリエ」 (1/2ページ)

 このドキュメンタリー映画を撮ろうと思い立った南部充俊監督(44)の着眼が素晴らしい。撮影対象の菅谷晋一氏(46)の仕事ぶりを丁寧に描き切る。

 8日に公開された映画『エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジャケット』は映像だからより魅力的に成立している作品である。

 菅谷氏は音楽業界では有名な存在だが、一般的には知られていない。

 しかし、この作品を見終わるころには、観客は菅谷氏の生き方のファンになっている。

 菅谷氏が手掛けるのはレコードジャケット、CDジャケットだ。ザ・クロマニヨンズやOKAMOTO’Sのジャケットなどを手掛けている。

 本人の仕事ぶりやインタビュー、バンドメンバーや音楽業界関係者のインタビューで構成され、安定したシーンが続く。登場人物にクレジットを入れないところも新鮮だ。クレジットがないことで、肩書に惑わされずに証言を聞ける。

 ジャケットがこんな風に作られているとは知らなかった。

 粘土でオブジェを作り、タイプライターを打って文様を作り、それをハサミで切り取り素材にしてしまう。手書きの文字が味わい深いロゴになる。割りばしをペンの替わりに使う。菅谷氏は実に楽しそうだ。

関連ニュース