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【シネマパラダイス】年老いた叔父と2人で暮らす女性の人生の転機を見つめる 「わたしの叔父さん」

 デンマークの農村を舞台に、年老いた叔父と2人で暮らす女性の人生の転機を見つめる。東京国際映画祭最高賞受賞の他、各国で多数の賞を受賞。監督は1980年生まれのフラレ・ピーダセン。脚本、撮影、編集も手掛けた。なんと主演2人は実の叔父とめいという。1時間50分。15日公開。

 27歳のクリスは両親を早くに亡くし、叔父と父娘のように暮らしてきた。足が不自由な叔父を支え、一緒に酪農を営んでいるが、実は獣医になる夢があった。そんな折、ある青年と出会うが、体が弱っている叔父が気になり、夢にも恋にも踏み出せない。しかし叔父と青年に夢を後押しされ-。

 【ホンネ】淡々と映し出される何の変哲もない、2人の静かな生活に漂う詩情とぬくもり。なるほど小津安二郎を師と仰ぐ監督の作品。素朴な人間の愛と情、優しさがしみじみと心に染みる。 ★★★★☆(映画評論家・折田千鶴子)

★5つで満点、☆=星半分

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