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【シネマパラダイス】過去を偽り聖職者として生きる男の顛末を描く 「聖なる犯罪者」

 ポーランドで実際に起きた事件を基に、過去を偽り聖職者として生きる男の顛末(てんまつ)を描く。ベネチアをはじめ各国の映画祭で上映・受賞、アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされた。監督はこれが3作目となる気鋭のヤン・コマサ。1時間55分。15日公開。

 服役中のダニエルは、前科者は聖職に就けないと諭されながらも、神父になることを夢見ている。仮釈放され、田舎の村で働くことになった彼は、立ち寄った教会で、冗談でいった一言から新任の司祭と勘違いされ、そのまま居座ることに。そして村人たちの信頼を得ていくが-。

 【ホンネ】バレるか、バレないか、ハラハラしながら、真に救われる人間の魂ってなんだろうと思案せずにいられない。一瞬もゆるむことなく、聖と俗、善意と悪意、愛と憎しみ、その曖昧さと矛盾を突きつける。感服! ★★★★☆(映画評論家・折田千鶴子)

★5つで満点、☆=星半分

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