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【ぼくらの90年代音楽論 30年前の「音楽」の「普通」】大谷能生×AG(3) オンラインとオフラインの感覚が、いまとは全く違っていた (1/3ページ)

前回から続く)

大谷:90年代初頭のパソコン通信話ですが、会費とか、接続代とか、いろいろコミでだいたい、どのくらいお金がかかってました?

AG:私は、日商岩井の仕事で入ってたから、基本払ってないんですよね。でも、月数千円くらいだと思うよ。

大谷:電話代とかも含めて? [注:パソコン通信の時代は、モデムを使って一般電話回線でホストと接続する。通信費=電話代。]

AG:あ、電話代だけがすごい掛かって、家で夜つなぐわけですが、その頃は実家だったんで、親にめっちゃ怒られる(笑)。なんで、深夜の時間帯になると、電話代がタダというか定額になるサービスがあって、そこで繋ぐのね。

大谷:なんだっけ、知ってるぞ。「ミカカ落ち」とか言う奴ですよね。[注:カナ入力で「みかか」=「NTT」となることから出た最初期のネット・スラング]

AG:そうそう。テレホーダイの時間に切って、もう一度入り直すとホーダイになるから、そこで切って、落ちて、入り直すわけですね。23:00~3:00だったかな。そうやって電話代を安くする工夫はしてた。

大谷:やっぱり、ほぼ毎日繋いでた感じ?

AG:フォーラムにはチャット機能があるんですよ。で、そこで夜な夜なチャットしてるわけ。ずっと、ほんと、毎日やってた、5~6時間くらい平気で。23時から朝まで。いろんな人がどんどんチャットに入ったり出たりしてて、場所は1、2個くらいしかないんだけど、そこに誰かいると「いるよ」ってのが分かるんだけど、そこで話をしてて、そうすると誰か来て、誰か来たから交代してちょっと抜けたりとか。

大谷:最大で、何人ぐらい一緒に居る感じになるんですか?

AG:何人くらいだろ。システム的な最大人数はわからないけど。

大谷:実感的には?

AG:入ってるけど見てるだけの人も居るし、あんまり多くなってくると会話になんなくなるんで、別の話したい人は別の部屋に移動するとか。そんな感じですね。そうやって、ずっとチャットしてたら、多分、「あいつずっといるぞ」みたいに思われて、ボードオペになるわけです(笑)。

大谷:なるほど。その後ぐらいから、ラジオの仕事も始まる、と言う感じですか。