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【奈良崎コロスケ 音楽とおじさん】第40回 「え~嬉しい~!」 こうなったら“女”を利用してやる!

 1987年12月1日、月刊誌「宝島」の増刊「バンドやろうぜ」が発売されました。「バンドやろうぜ」はもともと「宝島」の企画ページでしたが、反響が大きかったために独立したのです。「ステージをめざす君の画期的ロック実践マニュアル」というサブタイトル通り、バンド初心者の若者をターゲットにしています。これが大受けし、「バンやろ」は88年夏から月刊化、本格的なバンドブームとリンクしていくのです。

 この増刊では「女の子だってバンドやれるぜ!」という特集が。ロックは男の子のモノという前提がなければ、こんなページは組まれないでしょう。女の子“だって”って……。今なら「どんだけ下に見ているんだ」と袋叩きにあいそうなキャッチです。ユキの回想はこの「バンやろ」が発売される2年前が舞台。日本のロック村に男女平等の思想が定着するのは、まだまだ先の話なのです。(奈良崎コロスケ)