記事詳細

【シネマパラダイス】PTSD研究の先駆者・安克昌氏の実話を映画化「心の傷を癒すということ 劇場版」

 26年前の1995年1月に起きた阪神・淡路大震災。がれきの街になった神戸で、自らも被災しながら、被災者に寄り添い彼らの心の声に耳を傾け続けた精神科医がいた。日本のPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となった安克昌氏の実話を映画化。2020年にNHKで放送したドラマを劇場用に再編集して公開する。上映時間116分。29日公開。

 幼少期に自身が在日韓国人と知った安和隆(柄本佑)は「自分は何者なのか」と模索したことで人の心に興味を持った。父(石橋凌)の反対を押し切って精神科医を志した彼は、親友の湯浅浩二(濱田岳)とジャズバンドを組んでピアノを弾き、映画館で出会った終子(尾野真千子)と結婚する。精神科医になり、第1子が誕生してまもなく大震災が起こり和隆は被災者のケアに奔走。5年後、和隆はがんを発病する…。

 【ホンネ】精神科医としての仕事、終子との家庭生活、湯浅との友情など、人として魅力的だった和隆の生き方が浮かび上がる。柄本佑が好演し、恩師役の近藤正臣やクラブママ役の濱田マリがいい。 ★★★★(映画評論家・おかむら良)   ★5つで満点、☆=星半分

関連ニュース