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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】ツッパリ3部作の3作目『禁区』 作詞の売野雅勇がアリスの北京公演でタイトル発想 (1/3ページ)

 初の全国ツアー「Akina Milkyway’83 春の風を感じて」(全国18都市で全19公演)の終盤に発売された中森明菜の5枚目のシングル『トワイライト-夕暮れ便り-』(1983年6月1日)はオリコンのシングル・チャートで初登場2位、そして最終的に最高位も2位で終わった。

 「落ち着いた作品で好きだった」と明菜はいうが、一方では感情がこもりやすく、当初は「(歌うのが)難しくて、とてもとても」と思っていたと吐露している。特に明菜が不安視していたのが曲の導入部だった。

 「私はもともと声が低かったので、高いキーで入る部分がいつも不安だった」

 しかし、明菜に詳しい音楽関係者はいう。

 「周囲では『スローモーション』『セカンド・ラブ』『トワイライト』のバラード3部作では最も名曲だという声が多かったですね。ただ17歳の明菜にはちょっと背伸びした作品だったことは否めません。『セカンド・ラブ』『1/2の神話』のインパクトと比較してやはり地味だった。当時、ユーザーが求めていた明菜の作品としては、やや乖離(かいり)していたかもしれません。ただ別の考え方をすれば、バラード3部作とツッパリ3部作で1人の女性を歌いつないできたコンセプトの終焉(しゅうえん)だったかもしれません。とはいえ、単に最高位2位という結果だけの見方ですけどね」

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