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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】本音の部分ではプロモートに不満だらけだった? 妙に冷静な17歳の頃、雰囲気に不気味さ (2/3ページ)

 「来生えつこと来生たかおのコンビは当時、薬師丸ひろ子さんのデビュー曲『セーラー服と機関銃』の大ヒットで知られてはいましたが、まだメジャーではありませんでした。しかし、このコンビでの『スローモーション』『セカンド・ラブ』、そして『トワイライト~夕暮れ便り~』という“バラード3部作”、それにまだ作詞家としてはまったく無名だったコピーライター出身の売野雅勇を起用しての“ツッパリ3部作”を交互に出す戦略は見事に当たりました。確かに、制作現場での紆余(うよ)曲折もありましたが、結果的に『少女A』『1/2の神話』『禁区』という3部作で攻めることができました。“花の82年組”の中で明菜は後発のデビューで、どうしても出遅れ感がありましたからね。私としては2つのパターンで明菜のボーカル力をクローズアップさせることで差別化を図りたかった。プロモーション戦略として最初から描いてきたものでした」

 結果的ではあるが、これは、その後の「歌姫シリーズ」に結びついたことは言うまでもない。

 『トワイライト~夕暮れ便り~』は、作品としての評価は高かったものの、明菜の作品としては伸び悩んだが、次のシングル『禁区』は売野と、当時、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)で活躍していた細野晴臣という異色のコンビの作品で注目された。

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