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池脇千鶴主演『その女、ジルバ』平均年齢74歳 これは“おばドラ”ブームの火付け役だ (3/4ページ)

 この熟練されたホステスたちこそ“おばドラ”ブームの火付け役となるはずだ。

 ◆ジルババたちが描く、明朗すぎる老後の世界

 出演者たちの実年齢を調べてみるだけでも驚く。草笛光子さん(87)、久本雅美さん(62)、中田喜子さん(67)、草村礼子さん(80)、中尾ミエさん(74)。5人の年齢を合計すると370歳、平均74歳にもなるベテラン女優たちがホステスとして働いている様子は、ドラマの世界とはいえ見ていて楽しい。

 『その女、ジルバ』では勤務するホステスやスタッフなど、主役以外にもフォーカスを当てる人物を毎回設定している。彼女たちは恋をしたり、落ち込む友人のためにケーキを焼いて励ましたり、辛いことがあれば踊ったり。20代の女性とやっていることはさほど変わらない。違いがあるといえば、人生経験の数とシワの本数が多いことだけだろうか。

 彼女たちが「誰にでもある」と言うように、それぞれに過去がある。しかし、そうしたわだかまりをかき消すかのように、『OLD JACK & ROSE』のジルババたちは底抜けに明るい。「40なんてまだまだ伸び盛り」「踊って、転んで、笑って……80年!」。こちらがクスッと笑ったり、ドキッと胸を突かれるような名言の数々が毎週の放送で飛び出してくる。

 誰もが必ず老いを迎えることになる。そのことを漠然と「楽しみだ」と言える人はごくわずかであって、皆どこかで不安を抱えている。その思いをジルババたちは軽くしてくれているのだと思う。

NEWSポストセブン

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