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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】「禁区」のプロモ中、思わぬところでブチ当たった壁 各局アナやDJが「どう発音するの?」 (2/3ページ)

 「とにかく各局のアナウンサーやDJから共通して聞かれたのは『このタイトル、どう発音するの?』でした。どうやら日本語にはない語句なので、アナウンサーやDJの発音規定にはないというのです」

 もともとこのタイトルは、売野が谷村新司、堀内孝雄らのグループ、アリスの北京公演で中国を訪れた際、会場である体育館の裏通路を歩き回っているとドアに大きく記されていた語句だった。売野は、「禁区」との語句に、これまでにない威圧感を受け、「いつか、この言葉を使いたい」と心に温めていたのだった。

 要するに、日本語より中国語に近いタイトルだったわけだ。

 「これが『禁句』であったら発音ができるんですよ」

 「でも、それは違うんだよなぁ」

 当時、ニッポン放送でパーソナリティーだった湯浅明は、そう指摘した。

 楽曲のプロモーションに行ったはずが、思わぬところで、これまた思わぬ「壁にブチ当たった感じだった」と振り返る。

 「正直いって困りましたよ。曲を売り込もうとしていたら、どう発音して紹介したらいいの? ですからね。もちろん、曲を流してもらえればいいだけなんですが、ラジオは言葉が重要ですからね。ちゃんとタイトルを紹介してもらわないと困る。『禁句』なら“ク”は下がります。でも『禁区』であるならば“ク”が上がるわけです。で、論議した結果、ラジオ局でタイトルを紹介する場合は、上がるほう…つまり尻上がりでの発音がベストだろうとなったのです」

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