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【酒井政利 時代のサカイ目】世界観に深みを持たせるドラマ主題歌 藤井風「旅路」のあふれ出る温かさ ウィスパーボイスでささやきかける手嶌葵「ただいま」の癒やし (1/3ページ)

 いつの時代も、心を打つ歌に人は癒やされる。

 ドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)の主題歌『旅路』は、ステイホームで疲弊した人々のささくれ立った気持ちに優しい言葉で語りかける。

 脚本家の岡田惠和が初めて手がける医療ものだが、スーパードクターや最先端医療が出てくるわけではない。山奥の診療所で繰り広げられるポンコツ医師(高畑充希)や看護師(北村匠海)、若年性認知症を患う村人(安達祐実)らを描くヒューマンドラマだ。

 主題歌を書き下ろしたのはシンガー・ソングライターの藤井風。

 「ドラマの主題歌って、派手でそれこそドラマチックなイメージがありましたが、このドラマにそーゆーのは全然合わない気がしました」(藤井)

 『旅路』は、ドラマの最後の場面で静かに流れ始め、ドラマの世界観に深みを持たせて盛り上げている。

 楽曲の制作にあたって、藤井は実際にドラマの撮影現場に出向き、そこで制作に関わる人たちの自然体な空気感を感じたり、高畑のナチュラルな演技にも感銘を受けたという。