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【「青天を衝け」楽しむためのキーパーソン】西郷隆盛 栄一が評した「人好き」と「獅子」の使い分け見もの (1/2ページ)

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』のキャスト発表で、もっとも盛り上がったのは「西郷隆盛=博多華丸」というニュースだろう。脚本担当の大森美香氏のたっての希望で決まったことだとか。今からどんな姿で出てくるのか楽しみだ。

 ドラマの主人公、渋沢栄一(吉沢亮)と一回り年上の西郷が初めて会うのは、幕末の元治元(1864)年の春のこと。当時、栄一は京にいて、自分を一橋慶喜の家臣に引き立ててくれた側用人、平岡円四郎(堤真一)の使いで相国寺に西郷に会いに行った。これは西郷の人となりや考えを内偵する目的だったらしい。当然、西郷の側も一橋家からやってきた若造から、相手側の腹の中を知ろうとする。が、西郷は細かい腹の探り合いよりも、農民の身分から実力で家臣になった栄一に興味を持ち、栄一は西郷の懐の深さに感じ入った。2人は、西郷の好物の豚鍋をつつき、意気投合した。

 明治維新後の明治5(1872)年には、東京・神田小川町の栄一の自宅に突然、絣の羽織に草履を履いた西郷が訪ねてきたこともあった。参議という高い身分にいた西郷は、大蔵省に勤める栄一に財政運営のことで頼みごとを持ち込んだが、逆に栄一に諭され、「頼みごとをしにきたが叱られた」と愉快そうに帰っていったという。

 栄一は西郷について「いたって人好きのするお顔立ち」だが、一度意を決すると「獅子のごとく」威厳があると記している。華丸の「人好き」と「獅子」の使い分けも見ものだ。ちなみに華丸の主演ドラマ『めんたいぴりり』には相方の博多大吉がスケトウダラの妖精という異色の役で出ていた。今回も大吉にちらりと出てほしいと思う。

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