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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】斬新な衣装へのこだわり 「読者はスタッフが選んだ衣装とは思わない」紅白出場決定でスタッフを困らせた (3/3ページ)

 その結果、金と黒であしらったゴージャスなミニドレスが完成した。一方、紅白出場が決まり、雑誌の取材が一気に増えると、明菜の衣装へのこだわりは日々の取材にも現れてきた。

 「とにかくアーティスティックな衣装を求め始めました。ところが基本的にアイドル取材では、編集者はかわいいアイドルチックなものをどうしても要求してきます。しかし、明菜は“読者は、それをスタッフが選んだ衣装とは思わない。私が『明星』や『平凡』を見ていたときは、アイドルが自分の好きな衣装を着ていると思っていた”と言うんですよ。で、徐々にそうした雑誌とはアジャストしなくなってしまった。要するに『着てほしい衣装』が違い過ぎると、プロモーションとはいえ、取材を断るケースが増えてきたんです。かといって、明菜の場合、インタビューも苦手でしたからね、結果的にテレビの出演が中心になっていったんです」

 そうした流れは、実は『禁区』がひとつのターニングポイントになったのではないか、と田中はいう。

 しかし、紅白の出場を目前に明菜に思わぬ出来事が-。 (敬称略) (芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

 ■中森明菜(なかもり・あきな) 1965年7月13日生まれ、55歳。東京都出身。81年、日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』で合格し、82年5月1日、シングル『スローモーション』でデビュー。『少女A』『禁区』『北ウイング』『飾りじゃないのよ涙は』『DESIRE-情熱-』などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦には8回出場。85、86年には2年連続で日本レコード大賞を受賞している。

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