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【酒井政利 時代のサカイ目】小田和正「みんなの気持ちを少しでも明るくしたい」 NHK「みんなのうた」60周年記念曲を書き下ろし (2/3ページ)

 放送開始当初は高度経済成長期の真っただ中で歌謡界も活気付き、次から次へと流行歌が生まれていた。ただ、中には子供たちが口ずさむにはふさわしくないとされた楽曲もあり、「子供たちが口にするのは、美しく健康的な歌詞とメロディーの歌であってほしい」との願いから『みんなのうた』が誕生。当初は番組のターゲットは小中学生を対象としていたため、童謡風の曲や10代の少年少女たちの心情を歌った曲が多かった。

 そのため、時には、子供たちが口ずさむにはふさわしくない歌詞だからと、歌詞を変更された曲もある。『白銀はまねくよ』は、歌詞のなかの“雪の山は恋人”が“雪の山は友だち”に変更されている。

 『みんなのうた』はわずか5分。歌を流すだけのミニ番組だが、ヒット曲も多く生まれた。みなみらんぼう作詞作曲の『山口さんちのツトムくん』は、子役として大人気だった斎藤こず恵も歌った。また財津和夫の『切手のないおくりもの』もミリオンセラーを記録。他にも『ビューティフル・ネーム』(ゴダイゴ)、『一円玉の旅がらす』(晴山さおり)など今も歌い継がれている楽曲も多い。また『WAになって踊ろう~イレアイエ~』はV6もシングルとして発売するなど、多くのアーティストからカバーされるのも特徴。ボイスチェンジャーを使った『おしりかじり虫』は2012年にYouTubeに上がって以来、再生回数は1000万回を超え、いまなお再生され続けている。