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池波正太郎名作「鬼平」「梅安」映画化 民放は若者向け傾向、中高年層取り込む (1/2ページ)

 作家、池波正太郎の名作「鬼平犯科帳」と「仕掛人・藤枝梅安」の映画化が決まった。CSの「時代劇専門チャンネル」を運営する日本映画放送を幹事に「時代劇パートナーズ」を結成。映画製作会社に依頼せず自ら作り、時代劇ファンが多い中高年層を取り込む。テレビ放送が減り、なじみが薄れる時代劇だが、作り手たちは文化をつなげる。

 先週、東京都内で製作発表。日本映画放送の杉田成道社長は民放が若者向けになっている状況に「(中高年は)文化的な棄民」と表現。「時代劇は人生の機微を表現する芸術的なジャンルと考えています」と話した。

 「鬼平-」は松本幸四郎(48)主演で2024年に公開し、NTTぷらら運営の「ひかりTV」が配信する連続シリーズも作る。「仕掛人-」は豊川悦司(58)主演で2作撮り23年に順次公開。それぞれ松竹と東映の京都にある撮影所を利用。ひかりTVは両映画も配信し、時代劇専門チャンネルはいずれの作品も放送する見通し。

 同チャンネルは主にテレビ局による過去作を流すが、11年からオリジナル作品も放送してきた。民放は近年若年層を意識した放送をする上、セットや衣装で費用がかさむため新作は乏しい。同じ作品を繰り返し流すだけでは、加入者を引き付けられない懸念がある。

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