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【酒井政利 時代のサカイ目】閉塞感漂う時代に浮遊感で惹きつける「Tempalay」 (1/3ページ)

 桜の開花を迎えたものの、スッキリしない日常が続く今、心に寄り添うロックが心地いい。

 Tempalay(テンパレイ)の最新アルバム『ゴーストアルバム』が響く。ギター・ボーカルの小原綾斗、ドラムのJohn Natsuki、コーラス・シンセサイザー担当でソロとしても活躍するAAAMYYY(エイミー)の3ピースバンド。

 2014年結成。15年には「FUJI ROCK FESTIVAL’15」をはじめ、大型野外フェスに出演し、デビューEP『Instant Hawaii』をリリース。

 彼らの音楽はインディー・ロックをジャンルの一つとしてあげているように、個性的な音楽性を持つ。

 昨年2月に配信限定シングルでリリースされ、今回のアルバムにも収録された『大東京万博』は、大友克洋氏の漫画『AKIRA』がモチーフ。東洋的なビジュアルで描かれるMVは、『AKIRA』の世界観をほうふつとさせると評判で、何度リピートしても飽きない。楽曲はアルバムでもポップス色が強く、ロックサウンドに二胡の音色が深みを持たせている。