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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「声の職人たち」 1発OK! 痺れるナレーション 大滝秀治さんとの感激エピソードも (2/2ページ)

 僕が一番尊敬しているのは、とある男性ナレーターさんです。本当に上手な方で、2時間ある特番のナレーションをお願いした時に、テストもしないで「テスト本番」ですべてノーミスで1発OK。痺れました。本当に上手なナレーターさんって間違わないんですよね。この方はボイスサンプルとして「兵隊の点呼」みたいなのをアップされていて、「番号!1!2!3!4!…」といった調子で、たくさんの兵士たちの声をすべて1人で演じ分けられています。滅茶苦茶すごいです。

 僕は本当に運が良くて、尊敬する大好きな方々にご存命のうちに原稿を読んでもらうことができました。谷啓さん、大滝秀治さん、永井一郎さん、大杉漣さん…。

 特に大滝秀治さんに「僕はキューが苦手なので、一緒にナレーションブースに入って、肩をたたいてキューを出してください」と言われた時には感激しました。

 最近は人気のあるタレントさんにナレーションを読んでもらうのが流行っていますけど、「声の職人」と呼ぶにふさわしい人たちの仕事は、本当に素晴らしいものなんです。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

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