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【シネマパラダイス】家をなくしたマクドーマンドが遊牧民に 女性主導のロードムービー「ノマドランド」

 ベネチア国際映画祭金獅子賞と、トロント国際映画祭観客賞をW受賞した話題作だ。女性ノンフィクション作家、ジェシカ・ブルーダーの著書を、北京出身の女性監督、クロエ・ジャオがメガホン、『スリー・ビルボード』などでアカデミー主演女優賞を2度受賞のフランシス・マクドーマンド主演という、女性主導のロードムービーになっている。26日公開。上映時間108分。

 企業の破綻で住み慣れた家をなくしたファーン(マクドーマンド)は亡夫の思い出と生活必需品をキャンピングカーに積み込むと、ノマド(遊牧民)として季節労働の現場を渡り歩く生活を始める。行く先々で出会うノマドたちと交流するなかで、ファーンはタイヤのパンクや大修理などに直面。やがてデイブ(デヴィツド・ストラザーン)と出会うのだが…。

 【ホンネ】代用教員時代の教え子に「ホームレスになったの」と聞かれたファーンは「ハウスレス、別物よ」と答えるのがいい。あくまでも失ったのは定住する家にすぎないという意志が見える。これくらい強気でないと生き抜けない。 ★★★★★ 映画評論家・おかむら良

 ★5つで満点、☆=星半分

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