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終始厳しい表情の坂口健太郎に実際の政治家以上に政治家っぽい鹿賀丈史 登場人物の面構えがいい「劇場版シグナル」 (1/2ページ)

 大ヒット公開中なのが映画『ブレイブ-群青戦記-』。戦国武将が高校になだれ込み、生徒らを次々に切り殺していく、という時空の超え方に、はまれるか否かが映画を楽しむカギになる。

 4月2日公開の映画『劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班』も時空を超えることがカギだが人は往来しない。2つの時代をつなぐのは無線機。都合よく自由に使えるわけではなく、肝心な場面で時代をつなぐ。

 時は2021年の東京。首都高で車が暴走し一般道に落下。政府高官が死亡した。単なる事故か、仕組まれた事件か。長期未解決事件班は事件と踏み捜査に乗り出す。

 09年、政務官の車両が事故を起こしていた。車は歩道に突っ込み、母子が被害を受けたが事故として処理された。偶然目撃したのが刑事の大山剛志(北村一輝)。運転手も後部座席の政務官も口から泡を吹いていた。しかし本庁の判断は事故。大山は無感に包まれる。

 そんな大山と長期未解決事件班の刑事、三枝健人(坂口健太郎)をつなぐのが無線機。時空を超えたバディーだ。2人は時代を超えた事件の共通点を見いだし、さらなる事件を防ごうとする。

 政府と警視庁上層部の圧と、長期未解決事件班と所轄署刑事の地道な汗。その対立構造を軸に物語が疾走する。

 18年の『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の劇場版。橋本一監督(53)がシャープで躍動する映像に仕上げた。終盤のハイライト、ホテルの宴会場とバックヤードの動きはスリリングだ。

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