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【テリー伊藤 狸の皮算用】まだまだ枯れないリンゴ・スター編 ロック・ミュージックの世界で楽しく人生送る「寅さん」のよう (1/2ページ)

 先月おこなわれた米国グラミー賞授賞式の最優秀レコード賞のプレゼンターとして登場したリンゴ・スターは、「グラミー賞に来られて光栄だ。ま、昔やっていたバンドで何度も来たけどね」と挨拶した。

 リンゴは今年80歳。なのに、タイトなブラック・ブルゾンを粋に着こなし、ユーモアあふれたスピーチ。若々しい。まだまだ枯れた感じはせず、現役感をかもし出していた。

 1966年7月、高校2年だった私は日本武道館のビートルズ公演を見に行っている。同級生が公演を主催した読売新聞社でアルバイトをしていて、そのツテで入手困難なチケットをゲットした。リアルタイムのバリバリのビートルズ世代だ。

 ビートルズ時代、ジョン・レノンがメッセージ性の強い曲、ポール・マッカートニーが音楽性の高い曲、ジョージ・ハリソンもタマにシブい曲を作っていた。そんな中、ドラムのうまさを買われて最後にメンバーになったリンゴだけは、作曲もせず、歌もうまくなかった。ビートルズの中で三枚目的な役割だった。

 長い間、ずっとそう思っていた。しかし、2008年にリンゴが発表した「想い出のリヴァプール(リヴァプール・エイト)」という曲を聴いたとき、考え方が変わった。

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