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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】憎きコロナに負けん!! いつか花見で一杯やりたいね

 新年度に入りました。これからも連載「玉ちゃんのスナック酔滸伝」をよろしくお願いします。

 といっても、心機一転というわけにもいきません。コロナ禍の緊急事態宣言が解除されてから、東京・赤坂の店舗「スナック玉ちゃん」は18~21時の時短営業で細々と再開しています。

 期待されているワクチンの提供も進まない中、大阪、兵庫、宮城では「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が適用され、またもや、がんじがらめの状況になっています。この「まん防」が日本全国に“蔓延”してしまうのではないか、またまた緊急事態宣言発令か、ハラハラドキドキの日々なのです。

 「スナック玉ちゃん」が、感染防止対策をしっかりと取りながら生き延びているという話は、これまで何度もこの連載で書いてきました。こちらからは催促していないにも関わらず、お客さまはマスクをしながら飲むときは下げて、飲んだら上げるという、実に大人の所作をしてくれています。

 お店側もお客さま側も一緒になって感染防止のために行動することは、コロナで本当に窮地に陥ってしまった「夜」を守るための協力体制なのかもしれません。まぁ「協力」という言葉を使いましたが、コロナとの闘いの日々を思えば何かしゃくに障るので、「抵抗」としておきますか。

 今年も桜が咲きました。しかし、日本人がこれまで謳歌(おうか)してきたような桜を楽しむ行動は慎んで、花見も、人との交流も、お酒に酔うこともできませんでした。心から満喫できない春となってしまった状況の中でも満開に咲いてくれた桜に対して「悪いねぇ」という気持ちでイッパイです。

 咲いた桜も現在はほとんど散ってしまいましたが、いつかコロナとの闘いを制し、心に満開の桜の花を咲かせて心地よくお酒に酔える日が来るその日まで、憎きコロナから「無駄な抵抗はやめろ!」と言われようが、絶対に負けてなるものかという心意気から「抵抗」を続けていくのです。

 皆さま、いつか必ずやお花見しましょう。もちろん、「そのときは、スナック玉ちゃんもよろしく!」としっかり宣伝をしてしまう私ですが、これも飲食店、夜の文化を潰してなるものかという抵抗なので許してください! =金曜日掲載

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ『たまむすび』(金曜)、TOKYO MX『バラいろダンディ』(金曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に『スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界』(講談社)、『スナックの歩き方』(イースト新書)など。

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