大人も子供も境遇さえも“操る” 何かを変える心構えの大切さ ジブリ「アーヤと魔女」

「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が東京や大阪で適用されても、ゴールデンウイークはやってくる。もともと映画業界の宣伝用に誕生した言葉で、映画会社はこの時期に勝負作をぶつける。

アニメ『鬼滅の刃』の大ヒットを放ちながらも、今年2月期決算では前年比約60%減の最終利益になると今週発表した東宝は、29日からスタジオジブリ作品『アーヤと魔女』(宮崎吾朗監督)を投入する。

スタジオジブリが初めて手掛けた3DCGという触れ込みだが、それ自体に驚きはない。ただその効果は冒頭から発揮される。バイクと車の疾走感は2D以上に迫力があり、見入ってしまう。

主人公はアーヤ。母親が施設に預ける際、置き手紙に書かれていた名前は「アヤツル(表記は不明)」。そこから「アーヤ」と呼ばれるようになるが“操る”ことが物語のキーになる。

施設に預けられたアーヤは、その中で居場所を見つける。大人の世界でいえば、生来の人たらし。同年代の子供を支配下に置き、園長先生にうまく取り入る。誰にも引き取られたくないため、里親希望者が見学に来ると偽悪的に振る舞う。

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